Last modified at 2002/11/10 17:15
間違いを見つけた有識者のみなさま、こちらまで御一報いただければ幸いです。
- 【概要】
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- 朝野新聞明治一六年一月四日号掲載の新年の文。
- 病にかんする記述が目立つ。このあとすぐ、療治をかねて熱海に赴く。
- 【原文】
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- 手掃茅堂粲然。椒香梅影又新年。此生雖冷多清福。先酌春觴。謝老天。
- 轂擊朝天幾輛車。車塵不到野人応。経筵奪席非吾事。独対盆梅静読書。
- 国のためとく年たてと祈るにそ
- ふりゆく身をハ思ハさりける
- 癸未 -- 1883(明治一六)年。死の前年だが、この時はまだ大丈夫だった。
- 轂擊 -- 喧噪。「轂」は車輪のスポークを束ねる出っ張り部分で、「擊」は衝突の意。それがぶつかりあうこと。
- 経筵 -- 天子が経書を講義したり学んだりする席。政界の有力ポストの比喩。
- とく年 -- 恐らくは「篤年」で、病に臥していること。
- ふりゆく -- 老いてゆく。漢字で書くと「旧り行く」。
- 【口語】
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- ふき掃除をして、茅ぶきの堂は粲然となった。生姜が香り、梅の影さすもまた新年。小生、肌寒い時節ではあるが、心は幸せなことが多い。まずは新春の杯を交わそう。老天に感謝する。
- 天子のところへ参る車の往来が激しさを極めている。その車塵も在野の人の心には届かない。天子の側の席を奪いあうのは、私には関係のないこと。ひとり盆栽の梅の前で静かに書を読むのみ。
- 国のために、今年こそは病臥からの回復を、と祈るばかりで、
- 年々体が老いてゆくことには考えが及ばない。
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