スペースデート
〈スペースデート〉

子供の頃、思い描いた21世紀は、透明なチューブの中を自動車が走っていて、羽根の付いたガスタービンの車が空を飛び、月世界旅行も宇宙船で気軽に行けるような世界でした。実際に雑誌にもそのような特集が図解付きで描かれていましたし、アポロも月へ向かって打ち上げられていました。夜空の月を見上げながら「もうすぐあそこへ行けるんだ。」と本気で思っていました。

“21世紀”という言葉自体にも“明るい未来”が待ち受けている感じがして、大人になるのをワクワクして待っていました。(その前の1999年に地球が滅亡するのではと不安でしたけど…。)まさに、大阪万博的な世界を予想していたのですが、実際に21世紀になった現在、そういう未来は待っていませんでした。

“21世紀”という言葉自体も意識しなくなった感じがしますし、明るい未来というよりもどちらかというと、世界的に見ても不安的要素のほうが多く感じられる気がします。大人になって「あれは夢だったんだなぁ。」という事がわかりました。とは言え“明るい未来”に期待はしたいですね。2008.2 中根ケンイチ

⦅追記⦆2008.12月、0系新幹線が廃止されたそうです。子供の頃、新幹線はまさに未来を予感させる乗り物でした。小学生の時、サッカーの遠征試合で熊本から広島へ行く際に乗った新幹線(博多ー広島)のわくわく感は忘れられません。お土産にしようと、友達と給水機に備え付けてあった、薄っぺらい紙コップを何枚も持って帰ったのを思い出します。(一体、何にしようと思ったんでしょうかね。)

あんなに未来的だと思っていた0系新幹線も今になってみると、人懐っこいカタチで愛くるしく、なんだかレトロ感さえ漂って見えてしまいます。時間の流れというのはつくづく早いものだと改めて実感します。

中根コピーライト

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