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    Daily WINE Diary

◆2004年2月

 

2/26(木)

レストラン「California Wine Garden」(麻布十番)

〒106-0045港区麻布十番1-7-7 B1 TEL: 03-5770-7888

オーボンクリマ ワイン会」 

 

 カリフォルニアワイン、特にピノ・ノワールにこだわりを見せる「AuBonClimat(オー・ボン・クリマ)」のオーナーが来日してのワイン会に参加。オーナーは、ソバージュ風のブロンドの長髪に、アロハを纏った巨体から、「怪人」と呼ばれたジム・クレンデネン。実際にお会いすると、とても気さくで気持ちの良さそうな方でした。その巨体から想像する通り、かなり食にも興味があり、来日時は「築地すし幸」でよく寿司を食べるようです。

 さて、ワインはもちろん全てオーボンクリマ。ピノ・ノワールのフラッグシップ「イザべラ」が1994〜2002まで並ぶ様は圧巻でした。

 

メニュー

霜降り和牛のカルパッチョ ルーコラのせ

サーモンマリネ ハーブ添え

蛤の入ったフジッリ

マグレ鴨のロースト ベリーソース

 

WINE LIST

2000 XX Anniversary Chardonnay
2001 Nuits Blanch "harmony"
Chardonnay
2001 Santa Ynez Valley Mt.Carmel Vinyard Pinot Noir
2001 Isabelle Morgan Pinot Noir

2001 Hildegard Chardonnay

以上各自1杯づつ

 

1994〜2002 Isabelle は各自フリードリンク。

"One Point Review"

わかり易く言うと、オーボンクリマは酸味の心地良い、ピノは薄めの色合いのブルゴーニュスタイルです。米国のワイン評論家があまり好まないスタイルだが、評論家好みの樽などパンチの効いたワイン(Nuits Blanch Chardonnay)も作って、好評価を得て、「やろうと思えばできるんだよ。」というところを見せたり、やはり蓄積された技術はかなりなものであることが伺える。

 今回特筆すべきは、シャルドネの”Hidegard”。酸味の利いた上品な口当たりに、ナッツ、バター系の余韻が強烈ではないが非常に長く、優良ドメーヌが作ったムルソーの1級畑のよう。これはオススメです。

 イザベラは94からバレルから詰めた02年まで飲みました。94は既に古酒の味わい。95,01がカベルネやメルロー系にある抹茶系の味わい。不思議だが美味しい。他はイメージするピノの味わいで、97〜99がバランス良く飲み頃、00以降はフレッシュな果実味が楽しめます。

 

2/20(金)

レストラン「California Wine Garden」(麻布十番)

〒106-0045港区麻布十番1-7-7 B1 TEL: 03-5770-7888

「カリフォルニアWINE会」 

 

特にカリフォルニアワインに造詣の深いY氏ワイン会に参加。今回はシン・クア・ノン(Sine Qua Non)を飲む会。なかなか個人では味わえないモノなので、この機会に有難く参加させて頂きました。シン・クア・ノンは同じ種類でも、ヴィンテージごとにネーミング、ラベルデザイン、ビンの形も全く異なるため、ワインスペクテイター誌では「大人のポケモン」と言われています。そんなワインですから当然生産量も少なく、パーカー氏もほとんどのワインに90点以上付けるなど評価も高いことから、結構高価な希少品となっております。

 

WINE LIST

2001 Peay Roussanne
2001 Calera Viognier ブラインド 
2000 James Henry Chardonnay Russian River Valley 'Gold Ridge'
1998 Sine Qua Non White Wine "Backward & Forward"
2000 Palmina Nebbiolo
1999 Sine Qua Non Pinot Noir "OX"(Oregon Shea Vineyard )
2001 Martinelli Pinot Noir Moonshine Ranch
2001 Tandem "Peloton" ブラインド

(Zinfandel+Sangiovese+Pinot Noir+Chardonnay)
2000 Sine Qua Non Syrah "IN FRAGRANTE" 

"One Point Review"

PeayはWS誌若手注目の作り手のひとり、中国系米人女性ヴェネッサ・ウォングのワイナリー。オイリーで豊かな果実味。綺麗な作り。JamesHenryはこれが1stヴィンテージ。ワインメーカーはヘレン・ターリー。なんとも強烈な味わい。ねっとり口中に広がるバタークリームの味わい。Backward & Forwardは、濃い目の黄色で既に酸味の効いた熟成感がある。複雑な味わいはミネラリーで余韻が長く、時間が経つとまとまってきて、最後にはデザートワインのような蜜のような甘さがでてきた。OXは香りが強く、良質な豊かな果実味が良い。タンニンは適度。全体的には丸く収まっている印象なのは、20時間前に抜栓したからか。マルティネッリは何を飲んでもマルティネッリ味。イチジクを煮詰めて凝縮したらこんな味わいになるかも?また、Zinのような果実味や、良いカリカベに見られる抹茶味も。独特だが上手くまとまっていて美味しい。Fragranteは、非常に濃厚な味わいで、微妙に乳酸系の味わい。最後のワインでメモが少ないのですが、特徴の一つにマンゴー(?)のような南国系果実味も、濃い紫のカーテンから垣間見えました。

シン・クア・ノンは個性を追求するワインで、フロンティア精神で未来に突き進む唯一無二なスタイルは、飲む者のワインに対する幅を確実に広げる。一方同じ希少で高価なブルゴーニュのグランクリュは、積み重ねられた一族の歴史、テロワールが産み出すトラディショナルな味わいを守りつつ、品質向上のために技術革新を行なう。古典的な醸造法を再現し、素晴らしいワインを醸す者さえいる。どちらもワインのポテンシャルが成せる技であるが、個人的には、土、天候、果物、家族、伝統、温かさ・・・のんびり、ほのぼのと、気持ち良くというのを感じていたいので、2万円好きなワインを買っていいよ、と言われたら、ブルゴーニュのグランクリュを買うだろう。もしくは2000円のデイリーワインを10本!

 

 

2/14(土)

レストラン「ヴィラ・ドゥーエ」(神田)

http://r.gnavi.co.jp/g643600/

http://www.villa-due.com/

カリフォルニアWINE会「ターリー会」

 

最近毎月恒例カリフォルニア会。ヴァレンタインデーにも関わらず、いつものメンバーが普段と変わらず集合。でも、女性陣から男性人に有難いチョコのプレゼント。さすが気が利くなー。ワインの方はジンファンデルの雄ターリーとハートフォード。ターリーの白という珍しいものも頂きました。

 

メニュー

イサキと帆立のタルタル 小さな葉っぱのサラダとともに

カジキマグロのインボルチーニ レモンバターソース

豚肉のラグー ペンネ

スズキのソテー バルサミコソース

仔羊の赤ワイン煮

 

WINE LIST

2001 Turley San Luis Obispo County The White Coat
2001 Miner Family Vineyard California Viognier Simpson Vineyard
2001 Hartford Family Wines Russian River Valley Zinfandel Hartford Vineyard
2001 Hartford  Family Wines Russian River Valley Zinfandel Highwire Vineyard
2001 Turley California Zinfandel Juvenile
1999 Turley Howell Mountain Zinfandel Pringle Vineyard
1994 Turley Napa Valley Petite Syrah Hayne Vineyard
1979 Moulin Touchais Coteaux du Layon

 

"One Point Review"

ターリーの白はローヌブレンド。最初はシャルドネかと思いきや、時間が経つに従ってローヌっぽい味わいに。ルーサンヌ、マルサンヌ、ヴィオニエブレンド

らしい。苦く甘く余韻の長いはっきりした味わいは、やはりカリフォルニアらしい。ハートフォードは強いのだが飲みやすい。お茶系の香り。Hartfordの方がしっかりした味わい。ターリーはやはりしっかりした作り。Pringleがバランスが良くいい印象。プチ・シラーは澱が凄かったが、まだ骨格はしっかりしており将来性も期待できる。ちなみにプチ・シラーはシラー種とは関係のない品種とのことです。

 

2/11(水・祝)

ビストロ「よね」(さいたま市)

※自宅ワイン会のことです(笑)

 

知人を自宅に招いて6人でワイン会。今回はカリフォルニアワインが中心に、他には各国ピノノワール。食事はワインに合うメニューということで、仏産マグレ鴨を、海外からの直輸入素材を豊富に扱っている「グルメワールド」にて購入。鴨だけでなく、仔羊の塊など色々あり、パーティー用食材を買うには重宝します。マグレ鴨はミューラー種といい、非常に濃くのある味わいで、ロースト時大量に出る油が染み込んだ長ねぎも最高に美味しかったですね。

 

メニュー

ホタテのカルパッチョ香草添え

海老のすり身生ハム巻き

マグレ鴨のロースト バルサミコソース

ほか

 

WINE LIST

NV Louis Roederer Brut

2002 Martinelli Sauvignon Blanc Martinelli Vinyard

2000 Rochioli Chardonnay Russian River Valley

1997 La Jota Cabernet Sauvignon Howell Moutain

1997 Dominus Napa Valley

2002 Touraine La Tesniere Thierry Puzelat (Pinot Noir)

2001 Gevrey Chambertin Hubert Lignier

1999 Hautes Cotes de Nuits Michel Gros

2001 Martinelli Muscat Alexandria Jackass Hill

 

"One Point Review"

マルティネッリのSBは青々しさがSBらしく、でもカリフォルニアらしい果実味などで、心地良い飲み口。ロキオリはお気に入りワイナリー。果実味、酸、アルコールがしっかりしているが、ミネラル感が非常に旨みがあり美味しい。97カリカベ比較は、ラ・ホタは少し前に飲んだものの方が状態がよく、今回は痛んだような尖った酸と控えめな果実味で、もうひとつでした。ドミナスは複雑な飲み口。アルコール感も控えめ、果実味もただ濃いだけでなく上品。美味いな〜。ここからはピノ好きも参加していたので、ピノを空ける。ピュズラは11月にヴァン・ピックルで飲んだが、相変わらず色合いが薄〜くトロトロ。不思議な食感だが美味しい。そろそろ味わいの記憶がなくなってきたが、リニエ、グロのお気に入りドメーヌを抜栓。リニエは濃厚で固いのだが、隠れた果実味やミネラル、乳酸系の味わいが、なんとも「シブい」(味わいでなく、職人に使うようなシブさ)。グロは最高のデイリーピノでは?これが千円台なのだから有難い。甘口はマルティネッリ。Zinは無理だが、これならジャッカスヒルも手に入ります。

 



 

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