Syria


アンマンからバスで国境を越えてシリアへ。
シリアへ入ると、あちこちにアサドの顔が。
ここはアラブ社会主義国。

ダマスカスは聖書にも登場する世界有数の古代都市。
聖書に書いてある「道」が存在するって、どんだけ古いんだ。

世界遺産ダマスカス旧市街にあるヒジャーズ駅。
オスマン帝国時代の建物。
ウマイヤドモスク。ダマスカス旧市街の中心。
世界最古のモスク・イスラム教第4の聖地、
世界遺産、抜群の肩書きに恥じない
圧倒的な存在感。
ウマイヤドモスクへ続く
スーク・ハミディーエ。
何でもそろいます。
ここにもアサド。
夕暮れに輝くウマイヤドモスク ウマイヤドモスクの広場。 美しい装飾。
シリアの首都ダマスカスは
人が多く、とにかく賑やかです。
お店も多く夜道の一人歩きも全く安全。
(秘密警察が多いせいかもしれませんが)
人もとてもフレンドリー。
安宿の主もとても親切でした。
街のあちこちにレモンシャーベットの売店が。
おいしかった。

日本での情報の伝わり方は何なのでしょうか?


モスクの内部。涼しい!
昼ねしているムスリムもいましたが
気持ちが分かるほど外は暑いです。


ダマスカスからバスで中部のホムスへ。
シリアの道は非常に良く整備されています。
都市を結ぶ大型のバスも快適。
そこでバスを乗り換えて、カラート・アル・ホスンこと
クラック・デ・シュバリエへ向かいます。
十字軍時代のお城です。

ホムスのバスターミナルでバスが分からず「アルホスン!」を
連呼していると、「こっちだ」とアラブ親父。
セルビス(ミニバン)に乗って順調に走っていると、
運転手も乗客も「ヤバーニー降りろ」と親切に教えてくれる。
はるかかなたの山の頂上を指して「あれがアルホスンだ」。
ふざけんな。

結局降ろされて、そこからヒッチ。
左の写真は相当近づいてから撮ったもので、
とても歩ける距離ではなかったです。
お城からは周辺が見渡せます。 内部。 雰囲気満点。


再びホムスへ戻り、今度はパルミラへ向かいます。
砂漠の中を冷房のないバンで4時間。
水のありがたさを生まれて初めて実感しました。

タドモルの街へ到着し、宿を見つけて夕暮れの遺跡へ。
西日に輝くパルミラは「ローマ遺跡なんでどこも一緒」という私の先入観を
ひっくりかえしてくれました。
ぺトラを見た後のこの目でも圧倒されるスケールです。

砂漠の女王ゼノビアが君臨したパルミラ。
壮大がスケールで展開します。
砂漠の中に残る遺跡。 美しいシルエット。
奥の山頂にそびえるのはアラブ城。
砂に足をとられながら30分ほどで登れます。
感動的な夕日。
当然日が落ち、辺りは真っ暗。
砂に足をとられながら暗闇をトボトボ街まで
歩いていると、後ろからオート3輪に乗った
ベドウィンが。
「乗ってけ、ヤバーニー」
アラブの人は本当に親切。
アラブ城より。
ここは砂漠のオアシス。
アラブ城からのサンセット。感動的。


パルミラを後にして、シリア第二の都市アレッポへ。
ダマスカス同様、数々の歴史に彩られた魅惑の街です。
もちろん旧市街は世界遺産。
イスラム都市ですが、キリスト教街もあり、垢抜けています。


アレッポの旧市街に広がるスーク。
狭く、暗く、そして人とモノにあふれかえる空間。ここはまるで中世で時間が止まっているようでした。
雰囲気満点。どれだけ歩いても飽きない空間です。
狭いスークを横にそれるとグランドモスクが。 隊商宿キャラバンサライ。
狭い入り口からは想像がつかない
豊かな中庭が広がります。今は子供の遊び場。
アレッポのシンボル、アレッポ城。
難航不落だったそうです。
アレッポ城内部。ひとつの街です。 奮発して(30ドル)泊まったバロンホテル。
ボロボロですが、アラビアのロレンスや
トルコのアタテュルクが泊まった名門。



アガサ・クリスティの「オリエント急行殺人事件」の冒頭は、アレッポ駅から始まります。
ここからイスタンブールへ向かい、かの物語が始まるのです。
現在もトルコへの国際列車が発着しています。

私はバスで再びダマスカスへ戻ります。


最終日。宿を出てブラブラしていると、
午前中にもかかわらず、街中のお店が閉まり始める。
様子がおかしい。
そして、昼前には、100万都市ダマスカスから人影が
消えてしまいました。
実はこの日、日蝕だったらしく、ムスリムにとっては縁起が
良いのか悪いのか、とにかく太陽の下に出てはまずいらしく
みな閉じこもってしまったわけです。
で、街に放り出されたツーリストがあちこちでフラフラ苦笑い。

上の写真、スークの天井の丸い穴から漏れる太陽。
日蝕の時って本当に太陽が三日月になるんですね。

左はフライト前に汗を流しに入ったハンマームのカード。
そう、トルコ風呂です。
イカツイひげ親父に体を流してもらいました。


テロ支援国家といわれるシリア。
本当に旅行のしやすい国で、人々は本当に温和で親切です。

是非また訪れたい国です。




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