入り待ち

〈入り待ちボーイ〉

1月に両国国技館へ相撲観戦に行って来ました。国技館へは徒歩で行ける距離ということもあって、東京場所の時は毎回1〜2回は観戦に行っています。本場所は年に6回、それぞれ15日間あって、1月ー両国、3月ー大阪、5月ー両国、7月ー名古屋、9月ー両国、11月ー福岡となっています。この本場所での勝敗が番付に関わってきます。

よく言われるのですが、相撲は番付の社会です。もしかすると、おすもうさんってテレビに映っている数十人しかいないと思われている方もいるかも知れませんが、現役力士はおよそ800人位います。番付は東と西に分かれているのですが、下から【序ノ口】が東西おおよそ50名ずつ約100名【序二段】東西おおよそ160名ずつ約320名、【三段目】東西100名ずつ200名、【幕下】東西60名ずつ120名、【十両】東西14名ずつ28名、【幕内】横綱以下東西40名、この中で小結、関脇、大関を三役といいます。そして頂点の【横綱】という感じです。

この中で“関取”と言われるのは十両以上で、全力士の内のほんの一握りです。幕下以下は給料もなく、大部屋で共同生活して、付け人として関取の世話をしながら、明日の関取を夢に早朝から稽古に励んでいるという事です。晴れて関取になれば、故郷や後援会から化粧廻しが送られて、大銀杏を結って土俵入して、色んな待遇や身に付けるものも変わり、取組みもテレビ放送の時間帯になって四股名や顔も覚えられるので、おのずとファンも増えていきます。

国技館では、場所中力士達はタクシーや徒歩、電車等を使って通ってきます。門の前には大勢のファンが待ち構えていて、さまざまな声援を送っています。門から館内へは歩いて行くので、すぐ目の前で力士達を見る事が出来ます。(ただし大関以上は車で直接中へ入って行くので、残念ながら見る事ができません。)実際に真近で見る力士の存在感は凄いものがあって、見ているだけでも圧倒されます。

場所中は真剣勝負なので、力士も気合いが入っているせいか、大人だとなかなか握手やサインを求めるのは難しいのですが(力士それぞれの性格や場所中の成績にもよりますが。)子供だったらほぼ握手してもらえる様です。恥ずかしそうに手を出す子供にとって、おすもうさんと握手するなんて夢のような事なんだろうと思います。色々と言われている相撲界ですが、子供達の夢というものも大切にしてがんばってもらいたいと思いました。2008.2 中根ケンイチ

⦅追記⦆2008.11月、小さな体でも常に真っ向勝負、大ファンの関脇『安馬』が九州場所で13勝2敗で見事、大関昇進を果たしました。新大関『日馬富士』(はるまふじ)誕生おめでとうございます。12/2の熊本での巡業見に行きたいなぁ。(残念ながら行けません。)年明けの本場所が今から楽しみです。

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