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    ワイン産地滞在記 ブルゴーニュ 2003年9月

9/5(金)

ディジョン〜コート・ドール、ユベール・リニエ〜ディジョン

 

◆◇ディジョン

 

 一晩ゆっくり寝てホテルで簡単な朝食を取り、レンタカーをDIJON駅前まで受け取りに行く。ホテルから駅まで15分くらい歩くので、ついでにノートルダム寺院やらマルシェ(市場)などを見ながら街中を散策。マルシェ(写真)は、金曜の朝に多くの人でごった返している。このことからも市民の台所として不可欠なものだというのがわかる。商品のラインナップもワインに合わせる食材ばかり。肉は鶏は丸ごと当たり前、パテやテリーヌなど創作系、チーズも豊富、町の真ん中にこんな店があるのが羨ましい限り。
 さて駅前のHertzレンタカー事務所で、車を借りる。車種はFord Focus。4ドアハッチバックのコンパクトなアメ車。マニュアルだが、使い勝手は日本車同様で、難なく出発となりました。
 Dijon中心部は、古い町のせいか、細い一方通行の道がクネっていて、似たような町並みなので、慣れるまでわかりにくい。街中を走るときは事前に地図でよく調べておくと良いでしょう。

 街中の地図は、Dijon駅から北東に少し行った辺りにあるインフォメーションでゲットできます。
もしくは、こちらのDIJON観光局のページから。 


マルシェ


鶏の塊


◆◇コート・ドール


 RN74(国道74号線)を南下して、5分ほど走りY字路を右手に向かうと、いよいよ「グランクリュ街道(Route des Grands Cru=RGC)」。ブドウ畑が広がり、シャンベルタン、ミュジニー、ヴォーヌ・ロマネなどのグランクリュを結ぶ道。新しい村に差し掛かるたびに、統一された村名を示す看板。Marsannay、Fixin、Gevrey-Chambertin・・・。本当に来てしまったのだ。ブルゴーニュに。
 RGCに入ってすぐに、右手にグリーンのブドウ畑が広がってきた。そこは、これまで具体的に飲んだ記憶も無く、グラン・クリュも無く、一般的に高い評価でもないマルサネ。そんな評価とは別に、ブルゴーニュの畑を目の当たりにして一気に気持ちは盛り上がる。

<<Gevrey-Chambertin>>
 勝手のわからないまま、ジュブレ・シャンベルタン村に降り立った。RGC沿いにインフォメーション、カフェ、レストランなどが立ち並ぶ中心地的なところに車を止め、うろうろする。すぐに「フィリップ・ルクレール」を発見。デイリーのボン・バトンやプルミエ・クリュのカズティエなど日本でもお馴染み、がっしりした作りで有名なドメーヌだ。今回最初の試飲にチャレンジ。最近飲む機会が無かったが、かつてより飲み易くなった印象。ブルゴーニュで飲んでるからかな?
 少しうろうろした後、車を止めた広場に戻ると巨大な犬が!老犬らしくのそのそ動いて、いじっても微動だにしない。後に聞いたのだが、ブルゴーニュに行ったことのある友人(女性)が、この犬に襲われたらしい。巨体が後ろからのしかかってきて、危うく押し倒されそうになったとのこと。今は大丈夫だと思うが。
 再びRGCを走ると、「ドルーアン・ラローズ」発見。数年前古いVTが日本に出回り、口にした方も多いのでは。シャンベルタン村中心だが、ミュジニー村のワインも少量生産しており、毎年1樽くらいしかできないミュジニーは、レアアイテム。お金持ちのドメーヌで、カーブを案内してくれた女性もどこか上品。試飲はできなかったが、2000年クロ・ド・ベーズ、珍品ロゼを購入。

 日本でこのロゼを飲んだが、まるで日本酒でイマイチでした。
おそらく二度と飲むことは無いでしょうねえ。

<<Morey-St-Denis>>
 ドルーアン・ラローズからRGCに戻ると、すぐにシャンベルタンのグランクリュ畑が広がる。なだらかな斜面の中腹をRGCが横切り、斜面上部がマジ、クロ・ド・ベーズ、シャンベルタン。下部がシャペル、グリオット、シャルム、マゾワイエール。ここからはまさに「グランクリュ」街道だ。シャンベルタンから境無くクロ・ド・ラ・ロシュが続く。写真では斜度が感じにくいが、斜面の最上部にある「クロ・ド・ランブレー」からモレ・サン・ドニ村を望む。

<<Chambolle-Musigny>>
 ミュジニーの村を一巡すると、13時を回り、お腹がすいてきたので、レストランを探す。折角ブルゴーニュに来ているのだから、昼からワインを飲む気満々である。ところが、噂にたがわず、この極少の村には店という雰囲気のものはほとんど無い。唯一RGC沿いに「Le Chambolle-Musigny」という安易な名前のレストランがあったので、入ってみる。14時近くなり客が一組いるだけで、我々より後に入ってきた客は、ランチ終了で断られていた。危なかった。
 店内の雰囲気は、濃い茶色の太い梁が天井に横たわり、テーブル間隔も広めで、落ち着いた良い感じ。食事はエスカルゴ、何か肉のテリーヌ、チキンのマスタードソース、ブッフ・ブルギニョンなど。飾り過ぎず、安っぽくも無く、このバランスの良さは個人的には心地よい(22)。
 ワインはやはりミュジニー村ということで、ルーミエのシャンボール・ミュジニー1996(56
)。
すでに7年経っているが、熟成感はまったく感じない。少し丸くなって飲み易くなった程度か?
明るい色で華やかな感じではなく、色濃くしっかりした味わい。
 この店とルーミエのドメーヌからの距離は数百メートル。どこか酒屋経由して入荷したとしても、そんなに移動していないだろう。やはり現地で飲むワインは最高である。

 「大通り沿い」(広い道ではないが)「土地の名前付」といった、日本だとあまり期待できない条件の店ながら、なかなか良いお店でした。

Le Chambolle Musigny Restaurant
21220 Chambolle-Musigny
TEL/FAX:+33 3 80 62 86 26


<<Vosne-Romanee>>
 時間の関係でクロ・ブージョは横目で見ながら、RN74を一路ヴォーヌ・ロマネ村へ。村の中心地は、錚々たるドメーヌが立ち並ぶ。ルロワ、アンヌ・グロ、ミッシェル・グロ、DRCなどなど。これら著名なドメーヌの家屋で構成された街は、他の村より大きく、少し趣が違う。荘厳、落ち着き、静寂(これはどこでも)。ロマネ・コンティの圧倒的な存在感のなせる技か?
 ともあれ、ロマネ・コンティの畑に立った。収穫されなかったブドウを食す。ふつうに甘くて美味しい。写真も撮ったし、ブドウも食べたし、じゃあ苗を1本引っこ抜いて・・・さすがにそこまでできません。まだ飲んだことが無いので、そのうち飲みたいですね、ロマコン。

そろそろリニエとの約束の時間17:30が迫ってきた。
モレ・サン・ドニ村に戻るとしよう。


Route des Grandsの看板


ジュブレ・シャンベルタン村の大犬


クロ・ド・ランブレイからモレ・サン・ドニ村を望む


Le Chambolle Musigny


Romanee Conti



◆◇ユベール・リニエ

 9/7に宿泊するCastel de Tres Girardに隣接するドメーヌ。過剰に手を加えない自然な作りによる味わいが高く評価され、なかでもクロ・ド・ラ・ロシュは数万円で取引されるほどの逸品。買って帰れるかな〜。
 行くまでに違う場所を教えてもらったり、自宅を訪問してしまったり、10分ほど遅れて到着。にもかかわらず、にこやかに親しみのある笑顔で迎えてくれたのは、ユベール・リニエの息子、1970年生まれのロマン・リニエである。奥さんが米国人ということもあり、英語でやり取り。向こうも第二外国語ということで、ゆっくりとわかり易い英語で助かった。
 地下のカーブにはちいさなエレベータで降りる。ラベルにあるマーク付のグラスが渡され、試飲開始〜!すべて2002年VTを樽から試飲しました。

Bourgogne Aligote
  柑橘系の果実味がやさしく、それに苦味やきりっとした酸味が交わり、美味しい。
Morey-St-Denis
  樽からの試飲はブドウの果実味が生き生きとしていて、美味しく飲める。この村名ワインも薄めで輝くルビー色で、バランスよい作り。
Morey-St-Denis V.V.
  ここの村名ワインは、所有するプルミエクリュのブドウをミックスしている。なかでもヴィエイユ・ヴィーニュは古木のブドウのみ使用した特別仕様。発酵系の味わいが加わる。ロマン氏はこれがお好みだそうだ。
Clos de la Roche
  なんと最後にクロ・ド・ラ・ロシュまで飲ませてくれた。いいやつだなー、ロマン。
乳酸系の味わいや出汁系の旨み、くっきりした果実味、これは美味いね。

 さて、猛暑に見舞われた2003年だが、総勢25名くらいの人手で9/1にヴァンダンジュが終ったそうだ。収穫量は例年の半分。新樽は使用するが、オーキーな味わいはあまり好きではないとのことで、控えめ。フィルターもかけるが、自然に重力に任せる方式なので、ワインに負荷をかけず、果実味重視の作りが垣間見える。

 ただの旅行者に対して、終始嫌な顔ひとつせず、自分が作ったワインへの思い入れたっぷりに説明してくれる。なんとも気持ちの良い時間を過ごすことが出来て、改めてこのドメーヌの大ファンになってしまった。※残念ながらワインは購入できませんでした。

訪問のアポは、隣接ホテルに依頼しました。

Castel de Tres Girard

http://www.bourgogne-restaurants.com/casteldetresgirard/index.php




ロマンさんと

◆◇本日のディナー


Le Pre aux Clercs ル・プレ・オー・クレール
13,pl. Liberation 21000 DIJON
Tel 03 80 67 11 55 Fax 03 80 38 16 16


ディジョンで有名なミシュラン★のレストラン。
知人がディジョン留学中に、ここに修行中のたかしくんと知り合ったということで、今回紹介してくれた店。伝統的な部分と新しさがうまく融合したレストラン。サーヴィスやソムリエは感じ良く、
ブルゴーニュでも有名だと言うソムリエさんもフレンドリーで気が利いていた。

>>飲んだワイン
Morey-Saint-Denis En la rue de Vergy
Domaine Bruno Clair
(VT失念 96か97くらいだったか?)

食事のあとに、たかしくんに厨房やワインセラーを案内してもらう。
ワインは、かなりのストックがあり、飲み頃の熟成ブルゴーニュが楽しめます。
クロ・サン・ドニ(ドメーヌ・デュジャック)1972年などもごろごろ。

のちに、これを最後にレストランで古いブルゴーニュを拝むことができず、
ここで飲まなかったことを後悔することになる。

さらに、レストランの上にある賄い部屋で日本人留学生数人と話す。
その中の一人が時間があるときに一緒にドメーヌを巡りたいということで、翌日たかしくんが紹介してくれた、日本人女性がマダムのコルトンのレストランと、ペルナン・ベルジュレスのドメーヌに同行することとなった。
通訳よろしく!

時差ボケのまま初日から飛ばしすぎて、1時を回るころには、周りの話は耳をすり抜けるのみで、生ける屍のようになってしまったので、ホテルに退散して熟睡。
それにしても、あと丸4日間ブルゴーニュにいられる。
明日も楽しみだ。


本日のホテル

Philippe le Bon ◆オススメ度・・・☆☆☆☆ 

http://www.cybevasion.fr/hotels/france/21/hotel-philippe-le-bon/

18, rue Sainte Anne 21 000 DIJON
TEL: 0 825 95 80 80 
FAX: 0 825 95 81 81 


ブルーノ・クレールのモレ

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