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    ワイン産地滞在記 ブルゴーニュ 2003年9月

9/6(土)

ディジョン〜コート・ドール〜コルトン/ペルナン・ベルジュレス〜ディジョン

 

◆◇コルトン・シャルルマーニュ

 

 この日は、前日レストランで働くたかしくんお奨めのコルトンのレストランと、ペルナンのドメーヌを訪問することに。
たかしくんの部屋で会ったDIJON大学で学ぶ日本人学生も同行することになった。
 待ち合わせまで、またもマルシェに出向く。
手作り惣菜やチーズ、肉、野菜、果物が広い空間にぎっしり。
画一化されたスーパーが乱立する日本から来ると、町の中心にこんな食の宝庫があるなんて、なんとも羨ましい限り。

 さて、DIJONを出てグランクリュ街道を抜け、コルトンに向かう。
RN74に戻り、ヴォーヌ・ロマネ、ニュイ・サン・ジョルジュ、サヴィニ・レ・ボーヌを抜けると、右手に小高いコルトンの丘が見える。
この周辺が赤のコルトン、白のコルトン・シャルルマーニュというグラン・クリュを抱えるアロース・コルトン村。
 そのコルトンの丘のすぐ目の前に、紹介されたレストラン「le Charlemagne」がある。
なんとも素晴らしい立地。
レストランの窓の外は、コルトンの丘の斜面に、コルトン・シャルルマーニュの畑が広がる。

 さらに特筆すべきは、ここのマダムは、なんと日本人。
あとでコルトンの村で出会ったのだが、厨房にも4,5人の日本人シェフが修行しているとのこと。
そんなこんなで、あちこちに日本のテイストが感じられる。
 テーブルの上には、小さな松の盆栽。
 メインで選んだ肉は、寿司のような形。
 インテリアのそこここに和風な装飾。
フランスに訪れるような日本人から見ると、邪道だな〜なんて感じもするが、欧米人はこういうジャポネスクな雰囲気が好きなんでしょうね。

 料理は色使いや形にもこだわりが感じられ芸術的、ボリュームも満点。新しいフレンチを創作していくという意気込みを感じ、美味しく頂きました。
 ワインは、昼間から当然のようにコルトン・シャルルマーニュ。折角なので、あまりお目にかからないドメーヌをということで、ピエール・マレを頂く。
これが妙に濃い黄色で、確か若いヴィンテージだったのに、熟成したようなかなりヒネた味わい。ひょっとして、イッてしまっているかも・・・
ということで、一応ソムリエ(?)に確認してもらったが、問題なし。
こんなもんかなーと思いつつ、飲み干しました。

Le Charelemagne 
Route des Vergelesses 21420 Pernand-Vergelesses
Tel +33 3 80 21 51 45
Fax +33 3 80 21 58 52



窓の外は
コルトン・シャルルマーニュ



Pierre Marey




◆◇ペルナン・ベルジュレス 〜ドメーヌ・ロラン〜


 ペルナン・ベルジュレスはRN74から1〜2km奥まったところにある、人口300人の小さな村。
おそらく住人の多くはワインに関わっているのだろう。
その中で、今回はドメーヌ・ロランを訪問。白2種赤3種を試飲しました。

2001 Pernand Vergelesses Les
2001 Pernand Vergelesses Sous Fretille

2000 Aloxe Corton
2000 Pernand Vergelesses Les Fichots
2000 Pernand Vergelesses Ile Des Vergelesses

白は果実味豊かで、ミネラル分たっぷり。樽熟の厚みがあり、バランスよくまとまっている。
赤はしっかり色の乗った輝きのある濃いルビー色。新樽はあまり使用していないようで、エレガントな作りです。
著名な作り手に比べると、コンパクトな作りかもしれないが、なかなか良い味わいです。

白 Sous Fretilleと赤Ile Des Vergelessesを1本づつ購入。(もう飲んじゃいました。)

日本にはINAが輸入しているようで、ドメーヌを紹介しているページがあります。









購入した2本





◆◇コート・ド・ニュイ


 アロース・コルトン村のドメーヌComte Senardを訪問するも、営業時間終了で試飲できず。
ワインも特に古いヴィンテージのものが無かったので、何もせず出る。
その後ちょっとしたワイン販売店で試飲していると、「le Charlemagne」の日本人シェフと会う。
実際、ブルゴーニュで勉強したり、働いている人たちは想像以上に多いようです。
訪れたドメーヌやレストランで何度も日本人を見かけました。
思い立てば出かけられる環境にあるのは、羨ましいと思うのは簡単だが、それより「自分はこれをやりたい」というしっかりとした意思を持っていることと、実行力を持ち合わせている人たちが増えてきているということに頼もしさを感じる。

 DIJONに戻ることにするが、日本で訪問予約が出来なかったドメーヌ デュジャックを訪ねてみることにする。
 デュジャック邸の入り口で、ちょうどジャック・セイス夫人と会う。
9日の10時はどうかと聞かれるが、その日はミッシェル・グロを訪問する予定。
さて、どうするかと手書きの汚いスケジュールを見ていると、夫人が覗き込み、9日にミッシェル・グロ訪問と書いてあるのを目ざとく見つけ、
「あら、ミッシェルは友達だから大丈夫よ♪」
だからといって、何をしてくれるわけではないのだが、強引に9日に決定。
思いもかけず、デュジャックでの試飲のアポが取れてしまった。
とりあえず聞いてみるもんだ。




ジャック・セイスの後姿

ドメーヌの愛犬イゴール



◆◇本日のディナー


Le Chablot ル・シャブロ
36. rue Monge DIJON
Tel +33 3 80 30 69 61 Fax +33 3 80 50 02 35


 昼からガッツリとフレンチを食べたせいか、あまり空腹でなかったので、ワインとちょっとしたつまみを頂けそうなお店へ。
 野菜、前菜、メインは生サーモンを頼んだのだが、結構ボリュームがあり、結局食べ過ぎとなってしまった。
また、盛り付けが赤、青、緑と原色が目にきつく、少々お下品な感じしませんか!?
白い皿に綺麗に盛り付けるなど、もっとすっきりした感じにして欲しいな〜。
味はあまり印象に残ってないですね。
 ワインは品揃え豊富。ここでは、とことんブルゴーニュということで、アミオ・セルヴェルのシャンボール・ミュジニーを頂く。
 こちらしっかりした作りのミュジニー。深いルビー色で旨みもたっぷり。
日本ではたまに見かける程度ですが、もっと注目されても良い出来栄えです。
 ミュジニーと言えば、淡い色合いで香りが豊か、酸がしっかりと効いて華麗な印象が強いが、最近は、色合いが濃く、濃厚なミュジニーが増えてきているような気がする。
ルーミエの影響でしょうかね。



本日のホテル

Philippe le Bon ◆オススメ度・・・☆☆☆☆ 

http://www.cybevasion.fr/hotels/france/21/hotel-philippe-le-bon/

18, rue Sainte Anne 21 000 DIJON
TEL: 0 825 95 80 80 
FAX: 0 825 95 81 81 





Le Chablot

少し創作系で変わった
盛り付け


2000 Chambolle Musigny Domaine Amiot Servelle

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