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    ワイン産地滞在記 ブルゴーニュ 2003年9月

9/8(月)

コート・ドール、プリューレ・ロック〜ボーヌ

 

◆◇ドメーヌ プリューレ・ロック 〜試飲〜

 

 今日は、今回のブルゴーニュツアーのメインイベント、プリューレ・ロックへの訪問である。
事前にアポを取った際に、訪問OKの返事と共に、「一緒にランチでもどう?」と一言添えてあった。
「ランチ」ってなんだろう?
試飲しながらサンドイッチでも食べるのかな?と思っていたのだが・・・

約束の11時にドメーヌを訪れる。
ドメーヌは、ニュイ・サン・ジョルジュの街の中心にほど近いところにあり、国道R74沿いに大きな樽の形をした入り口が特徴的である。
ドメーヌに入ると、1階は収穫したブドウから樽詰めをするまでの作業を行う機械などが並んでいる。
少し待っていると、シェフが着るような、いつもの白い服を纏った、アンリ・フレデリック・ロック氏が登場。
貫禄のある体系も手伝って、非常に威厳のある雰囲気を醸し出している。

簡単に挨拶を済ませると、おそらくドメーヌの従業員を引き連れて、車で連れ出された。
Corton方面に数分走り、Premeaux Prissey村にある、一軒家に入った。
この一軒家の地下がロックのセラーとなっていた。

試飲は、2002年産のVosne-RomaneeとNuits-St-Georgesのラインナップ全てを頂いた。
樽から飲むと全て美味しく感じるが、なかでもロックのモノポール(単一畑)であり、
ロック氏が畑に立ったときに、ワインを造れという神のお告げがあったという、
Vosne Romanee 1er CRU Clos Goillotte
が秀逸でした。

樽から試飲するときに、ひとつ注意事項があった。
それは、「飲みかけのワインは、グラスから樽に戻す」というルールである。
飲みかけの液体を、元の容器に戻すのは、少し汚い感じがするが、
精魂込めて作り出したワインは一滴たりとも無駄にしないという、ワインを大事にする意識が強く感じられた。
(少しでも売り物を減らしたくない、とは言って欲しくないよね。)

ということで、ロックの2002年ものには、わたしが口にした液体が混ざってます(^^;







地下セラーのある建物


樽から試飲させてくれる
アンリ・フレデリック・ロック氏


ロック氏愛用のSmart
ロックのロゴ入りである。




◆◇ドメーヌ プリューレ・ロック 〜ランチ〜


 2002年ものをたっぷり頂き、地下セラーを後にして、ドメーヌに戻る。
ランチの準備をするから待っていてくれ、と案内された先は、20人くらい座れそうなテーブルがドンと構えるダイニング。
食器やテーブルが用意されているし、さっき地下セラーから持ってきたワインが12本も並んでるし、
とんでもないところに招待されてしまったようだ。

ろくに英語も仏語も喋れないやつが、こんな接待されて大丈夫かな〜、
と不安を抱えながら、準備を待つ。
ちなみに、この待っている間にも、「これでも飲んでて」と出された、
1996 Bourgogne Grand-Ordinaire Blancを飲む。

いよいよランチであるが、やはりメインのお誕生日席にロック氏夫妻が座り、
一応ゲストである我々が、その横の一角に座る。他は従業員の方々がズラッと並んだ。
ランチは、骨付き鶏モモ肉のクリームソース煮にリゾット添え。
料理は、変な癖が無くて、レストランの食事のように非常に美味しかったですね。

途中若い作業員風の人たちは、ワインを飲みながらも、さっと食事を済ませて仕事に戻っていった。
残った幹部風の人たち10人くらいで、ひたすら飲み続ける。
こうなると味わいがどうのこうのではなく、単なる飲み会である。
いや〜、ほんとに最高。気分いいね〜。

最後に、ワインを買おうと思ったが、これが結構いい値段。目に付いた、
1999 Clo de Beze 203.32ユーロ
1999 Clos de Vougeot 131.56ユーロ
は諦めて、次の2本を購入した。
1999 Nuits-St-Georges Clos des Corvees 83.72ユーロ
1999 Nuits-St-Georges 1er 27.51ユーロ

結局ドメーヌを出たのは午後4時。5時間もお世話になってしまった。
樽からの試飲、
ドメーヌの方々とのランチ、
ロックのワイン飲み放題、と
このプリューレ・ロック訪問だけでも、今回旅行に来た甲斐があったというものだ。

ロック氏の友人である、アルモニの山田さんの紹介とはいえ、
一消費者を、ここまで接待してくれるとは、見た目以上に太っ腹というか、本当に飲んだり食べたりが好きなのでしょうね。
今日は、日本から客が来るので、ガッツリワイン飲もう!とか言っているのかも。

後日、この日のお礼に、和食好きなロック氏にコシヒカリを送りました。







ダイニング
奥にワインが12本並ぶ



Nuits-St-Georges
Clos des Corvees 2001


Nuits-St-Georges
Clos des Corvees
1999  2000



ランチの後で




◆◇本日のディナー


 まずは、ボーヌのホテルLe Cepにチェックイン。
ここは、ブルゴーニュ旅行に来た日本人は、ほとんど泊まっていると思われる、超有名ホテル。
★も4つもらっているらしい。
ホームページは、日本語バージョンも用意されている。

広くて洒落た部屋もあるようだが、今回泊まった部屋は、造りは非常に古くて、ダブルベッドを置くとほとんどスペースが無いという狭さ。
1回は泊まってもいいかとは思うが、当たり外れはあるようですね。
個人的には、モーテルに泊まって、美味しいレストランでいいワインを飲みたいです。

さて、本日のディナーは、ホテルに程近い、Benatonというレストラン。
一言で言うと、モダンなフレンチ。
少し変わった形の皿に、綺麗に盛り付けた料理はカラフルで、ボリュームもあるが、日本のフレンチで食べるような、
比較的サラッと食べられるフレンチ。

そして、ここにも日本人従業員が働いていた。
日本人ソムリエさんのオススメワインは、右のNuits-St-Georges。

料理もワインも美味しく頂けたのだが、昼間っから一日中飲んだせいか、非常に眠くなってしまい、
デザートの頃には、半分脳死状態でした。
さすがに疲れが出てきたかな〜。

明日も朝から、DujacとMichel Grosをはしご。
今日は早く寝るとしよう。


>>飲んだワイン
1998 Nuits-St-Georges 1er Les Porets-St-Georges Domaine Alain Michlot


具体的にどんなワインだったかは忘れましたが、この旅行の中で飲んだワインの中では、かなり美味しく飲めたワインです。
是非探して飲んでみたい。

本日のホテル

LE CEP ◆オススメ度・・・☆☆☆

http://www.hotel-cep-beaune.com/

27, rue Maufoux - 21200 Beaune
Tel : +33 (0)3 80 22 35 48
Fax : +33 (0)3 80 22 76 80





Benaton


1998
Nuits-St-Georges 1er
Les Porets-St-Georges
Domaine Alain Michlot


Le Cep





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