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    ワイン産地滞在記 ブルゴーニュ 2003年9月

9/9(火)

ボーヌ〜デュジャック〜ミッシェル・グロ〜ボーヌ

 

◆◇ドメーヌ デュジャック

 

 6日に思いがけずアポを取れたデュジャックに朝一で訪問である。
疲れが溜まってきて、昨日はディナーでウトウトしそうになってしまったほど。
そんなわけで、9:00に訪問のはずが、起きたら8:00を回っていた!
やべえ!こりゃ遅刻だよ。
連泊でチェックアウトする必要がなくて助かった〜。
雨の中、車で急いだが、ボーヌからモレ・サン・ドニまで30分以上かかり、15分以上遅刻してしまった(^^;
6日にご一緒した学生さんが早めに到着してくれたので助かった。

さて、いよいよ試飲。
案内してくれるのは、オーナー、ジャック・セイスの息子ジェレミー。
このときは知らなかったが、この後彼はデュジャック フィス&ペールというネゴシアンワインをリリースする。

試飲リスト
2001 モレ・サン・ドニ モン・リュイザン 白
2000 モレ・サン・ドニ (以降、赤)
2001 ジュブレ・シャンベルタン 1級畑 オー・コンボット
2001 エシェゾー
1976 クロ・ド・ラ・ロシュ

やはりドメーヌで飲むワインはどれも素晴らしいが、
なんと1976年のクロ・ド・ラ・ロシュを出して頂きました。
色は元々薄いが、綺麗に枯れている。
マッシュルームやトリュフなど土の香りが、まだまだ強く残っている。
いや〜、これは美味いよ。
リリース後から薄いので、長持ちしないのでは?と危惧する声もありますが、
少なくとも特級畑は問題無さそうです。

しかし、ただの旅行者に貴重な古酒を振舞ってくれるとは・・・
やはり、ビッグ・ドメーヌは気前がいいし、ブルゴーニュに暮らし、ワインを造るということは、
自然を受け入れいいブドウを作り、出来上がったワインに感謝すること。
それを多くの人が口にして、幸せな気持になること。
そんな農業を生業としてきたブルゴーニュ人はもちろん、そこに受け入れられた新参者のデュジャック一族も、
人に優しい人たちだ。





あのジャック・セイスの背中


地下セラーにはこんなモノも・・・ラトゥール1961


試飲はハーフボトルで


デュジャックの地下セラー



◆◇ドメーヌ ミッシェル・グロ


 すっかり気持ちよくなってしまった我々は、ヴォーヌ・ロマネ村のミッシェル・グロに向かった。
今度は10:30のアポに間に合った。
VINEXPO TOKYOでも、クロ・デレアやクロ・ブージョなどをたっぷり試飲させて頂いたが、
そのときに案内してくれた、Georgia TSOUTIさんと久々の再開を果たし、彼女が今回も案内してくれた。懐かし〜。

ちなみに1996年からドメーヌ ミッシェル・グロを名乗り、その前はドメーヌ ジャン・グロでした。
ジャン・グロ時代は、リシュブールなどもリリースし(現在はアンヌ・グロが継承)、
さもその頃のほうが良くて、代替わりで品質が落ちたというイメージを持つ方もいるかもしれない。
しかし、1970年代、ミッシェルが10代のころから、ワインつくりに参画しており、
しばらくはジャン・グロのワインは、ミッシェルがメインに作っていたということで、
名前の違いが質の違い、ということはないと言えるでしょう。

試飲リスト
2001年物を8種類頂きました。
オー・コート・ド・ニュイ 白
オー・コート・ド・ニュイ 以後赤
ヴォーヌ・ロマネ
ニュイ・サン・ジョルジュ
モレ・サン・ドニ アン・ラリュー・ド・ヴェルジー
ヴォーヌ・ロマネ 1級畑 クロ・デ・レア
ヴォーヌ・ロマネ 1級畑 オー・ブリュレ
クロ・ブージョ 特級畑

クロ・デ・レアは、モノポール(単独所有)。
5、6千円とお求め安いこともあり、私がワインを飲み始めたことからのお気に入りです。
今回はボトリングして間もないこともあり、まだ落ち着いていないということだったが、
果実味が生き生きして美味しく飲めた。

クロ・ブージョは、3樽約700本しかない貴重品。
この畑は1972年ミッシェルが16歳の誕生日に、ジャン・グロからプレゼントされたもの。
クロ・ブージョの中でも、ミュジニーの畑に程近い位置にあり、
素晴らしい味わいです。
今は、90年が飲み頃だろうとのことです。

ちなみに、2001年の特級、1級畑はボトリングしてから3週間のものを頂いた。
まだドメーヌからリリースされていない。
ということで、日本人では一番最初に飲んだ!とのことです。

だからどうって訳ではありませんが、一番ってなんとなく気分良いですよね。

試飲も終わりかけた頃、突然ミッシェルは駆け出して行ってしまいました。
なにかと思ったら、帰りがけに、なんとクロ・デ・レアを1本づつお土産を用意してくれていたのです!
ただ遊びに来ただけなのに。
いくら、ボトリングしたてで大量にあるとしても、買えば5,6千円ですからね。

ご馳走様でした。





今でももちろん現役
ミッシェル・グロ



午前中から大量試飲!


お土産を用意しに駆け出す
ミッシェル。
左がジョージアさん。





◆◇本日のディナー


 昨日に引き続きボーヌのホテルLe Cepに宿泊。
ディナーはホテルのメインダイニング「Bernard Morillon」
かなり本格的なフレンチのようだ。

こってりフレンチも食べ飽きてきたので、やや不安。
と思っていたら、いきなりデカいフォアグラのテリーヌのようなもの。
半分くらい残しました。

メインはうさぎのグリル。
さっぱり系ではあるものの、ブラウンソースがこってり。

デザート、チーズも付いて52ユーロ。
量的には一皿がしっかり盛り付けてあり、お腹が満足するだけのものはちゃんと出てきます。
しかし、いかんせん昼晩飲み続けて、ディナーは毎晩☆付きクラスのフレンチでは、
さすがに素直に美味しく食べられなくなりました。

まあ、折角なので朝昼で調整して、なんとか最後までディナーを美味しく頂こう。

それにしても、ここは古典的過ぎるので、なおさら体に刺激的でした。


>>飲んだワイン
2001? Beaune Clos de Mouches Joseph Dor
ouhin

ワイン選択時、いろいろと聞き出そうとしたが、結局よくわからず、お奨めワインを頂く。
ちょっと若過ぎて、固い。あまりスイスイ吸い込まない。
ブルゴーニュでも、古いヴィンテージワインは、限られたレストランにしか無いようです。

本日のホテル

LE CEP ◆オススメ度・・・☆☆☆

http://www.hotel-cep-beaune.com/

27, rue Maufoux - 21200 Beaune
Tel : +33 (0)3 80 22 35 48
Fax : +33 (0)3 80 22 76 80








2001?
Beaune Clos de Mouches Joseph Dorouhin


Le Cep





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