石垣寛史から川井民枝に流動体として伝えられた勤王流舞踊の手振型「二十二の手」は、下の白紙に記載された手から成っています。このページではそれらの手の動きを連続写真で示していきます。
二十二の手は流動体として完成されたものであり一連の動きですので、連続写真といっても総ての動きを示すことはできません。それでも、その概要を皆様にお伝えすることができれば幸いです。 |
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上の二十二の手一覧の「手」をクリックするとその手の欄に進みます |
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【きじょ】 祝の座で初めに演じられます。「赤馬節」や「鷲ぬ鳥節」など、荘重な踊りの最初に構える型を〔起恕〕と云います。 |
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【がいじょ】 〔起恕〕の構えの次につながる型を〔凱恕〕と云います。凱旋した時の喜びを表わすような情感が漂っています。 |
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【しゃかん】 踊りには前後左右の動きがありますが、斜めに構えて踊りの美を作りだす型を〔斜歡〕と云います。 |
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【しし】 〔斜歡〕の型を強調し、力強さを簡潔な型で表現しています。これを〔示視〕と言います。 |
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【おんこ】 人間は大自然の中で生かされ、神や親の恩に報いる敬虔な心を持たなければなりません。これを表現する型を〔恩願〕と言います。 |
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【ほうのう】 感謝の心、報いの心は踊りの基本を成すものです。その型を〔捧納〕と言います。 |
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【ふうびう】 踊りの優しさは、あたかも草木が風になびく様な、しなやかさを求められるものです。その型を〔風靡〕と言います。 |
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【しょうもう】 優しさの表現に、めり張りを付けるアクセントが強調されています。〔風靡〕との対で、この型を〔招麾〕と言います。 |
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《 平成27年 第七回「踊り美冽」で〔招麾〕を舞う川井民枝 》 |
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【むきゅう】 大宇宙の無限の広がり、限りない幸せの広がりを表す型を〔無窮〕と言います。 |
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【とほう】 人の道は遠くを行くが如しです。行く手に希望を持ち、峰を登るさまを表現した方を〔登峰〕と言います。 |
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川井民枝の師匠 石垣寛吏先生の〔登峰〕 |
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川井会主による〔登峰〕 |
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編集子の〔登峰〕 |
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【えんちょう】 近きを知って、遠くを眺める心の穏やかさを表現する型を〔遠眺〕と言います。 |
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【しゅんぼう】 風に吹かれて、はらはらと舞う落葉の瞬時を捉えた型を〔瞬眸〕と言います。 |
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【おもいで】 生きてきた証、過ぎし日の様々な思い出を表現する型を〔思出〕と言います。 |
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【ひしょく】 〔思出〕の型を対をなすもので、過去を振り返り、未来に啓発を促す型を〔飜熾〕と言います。 |
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【れんそう】 恋心は秘めごとであり、つつましさと燃えるような思いを表現する型を〔戀思〕と言います。 |
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【しゅくわい】 袖を抱えたり、袖を連ねる様は、悲しみの心を表現する優れた所作です。この型を〔袖懐〕と言います。 |
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【けいげん】 行きていくには油断することなく、厳しく自分を律することにあるという型を〔警嚴〕と言います。 |
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【そんがん】 国王や冊封使の前で、ご尊顔を拝してうやうやしく踊る型を〔尊顔〕と言います。 |
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【きぜん】 美と優しさの中に、めり張りを付ける勇壮な型を〔揮前〕と言います。 |
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【ちんこん】 唐の国に貢をする進貢船も意味し、また人間の営みを表す型を〔進貢〕と言います。 |
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【ひりゅう】 龍が勇躍して舞い上がり、天空を駆け巡る様な型を〔飛龍〕と言います。 |
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【こうりゅう】 万能の龍が天下りして、人々に幸せをもたらす型を〔降龍〕と言います。 |
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