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八重瀬町の石獅子群 499円以下の沖縄そば Mobile (Japanese) English Page
   守禮之邦便り   平成29年3月12日      寅さんを訪ねて
 チャ〜〜チャラララララ〜♪で始まる映画「男はつらいよ」は、昭和44年(1968年)に第一作目が上映され、以降、平成7年(1995年)までの27年間に48作品が上映されたロングラン映画です。主人公は「フーテンの寅さん」こと車寅次郎、それを渥美清さんが全編にわたり主演しています。
 葛飾柴又の団子屋で、毎回トラブルを起こし飛び出してしまうというお決まりのストーリーなのですが、水戸黄門みたく、この「お決まり」がいいんですよね。そして寅さんはどこかに行ってしまう訳ですが、昭和55年に上映された「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」の舞台は沖縄でした。
 この映画を観ていると、ストーリーを追う以外にも「あ、ここ知ってる」とか「これは今でもある」とかいうシーンに興奮します。今日は昭和55年(1980年)と平成29年(2017年)の沖縄を比較する旅をしてみたいと思います。以前、水上店舗上階探検隊を組織してガーブ川暗渠上に建設された水上店舗を探検しましたが、今回もそのメンバーに協力してもらいました。

那覇空港
 寅さんが疲労困憊の体でJAL機を降り、リリーが入院している病院に行くバスに乗り込むシーンです。バスの後方に塔が見えます。このコンクリートの塔は、戦後米軍が建設した航路標識塔で、現在も那覇航空交通管制部の敷地内に残っています。タブレットに映し出した「ハイビスカスの花」のシーンと比較してみましょう。探検隊メンバーにタブレットを持ってもらいます。
 当時ターミナルビルがあったこの地は、現在は貨物機用の倉庫(兼LCCターミナル)になっており、現在のターミナルビルはここより南側に位置し、はるかに大きくなっています。現在は国際線ターミナルビルの拡幅中です。
      
 米軍が建設した航路標識塔。ここは那覇商港(旧港)への入口で、左の写真、先原埼灯台がありました。明治29年に建設されたレンガ造り、高さ12メートルの灯塔から赤と緑の互光が発せられ、港の入口を示していました。
 航路標識塔の基部には灯台の一部が残っているそうでが一般の人は入れません。知り合いの職員に聞いたところ、ハブが生息していて職員でも入らないそうです。

たがみ病院
 リリーが入院している「たがみ病院」、これは実在の病院でした。昭和33年に開設された「たがみ医院」は、昭和45年に「たがみ病院」に、そして昭和58年に現在の「オリブ山病院」に名称を変えています。
 オリブ山はイエス・キリストが復活昇天した場所です。寅さんが見上げていた十字架のある建物は、現在オリブ山病院の一角、沖縄クリスチャン学院になっています。寅さんが見上げていた場所には現在病棟が建っていて同じ風景を見ることはできません。夜になると尖塔の十字架に灯が点り、今でも遠くから見ることができます。
      
      
 映画の中で寅さんを乗せたバスは米軍の基地の前を通り、はるかな道程を経てリリーがいる病院に向かいます。映画に写っている米軍基地は嘉手納基地(嘉手納飛行場)です。オリブ山病院は那覇市内の首里石嶺町にあり、那覇空港からは車で30分。嘉手納基地がある嘉手納町より断然、空港寄りです。映画では米軍基地が隣接する沖縄の姿を訴えたかったようですし、たがみ病院は那覇空港からはるか遠いところにあるという設定でした。

むつみ橋交差点
 ここでは寅さんは登場しませんが、啖呵売(※ 後述)をした市場中央通りに至る国際通り側入口です。映画のシーンを見てみると、当時ここに歩道橋があったことが分かります。交通を優先したものと思いますが、現在ここを横断する観光客の数からすれば歩道橋はキャパシティーからみて無理でしょう。現在はスクランブル交差点になっています。
 交差点の右手前のレンガ色のビルは昔のままですね。一階にはスターバックスが入っています。交差点右奥のレンガ色の建物は現在白色系に塗られホテルになっています。ヤシの木が道沿いに植えられているのも昔と違うところです。
      
 寅さんが空港で乗り込んだバス、むつみ橋交差点を走っているバス。両方とも銀色に塗装され「銀バス」と表示されています。ロケが行われた当時は那覇交通のバスで、現在は那覇バスとなり、白地に空色の帯を巻いたバスを走らせています。右上の写真のバスは那覇バスではなく沖縄バス。モノレール同様「オキカ」(沖縄でしか使えない交通系ICカード)があると便利です。ちなみに沖縄のコンビニでは(オキカを除く)全国の交通系ICカードが使えます。

パラソル通り
 ここも寅さんは登場せず、街中の光景として写されています。顕著な目印はありませんが、ある程度幅がある広場から水上店舗を見上げることができるのはここだけなのでおそらくここなのでしょう。軒から吊るされたテントがロープで向かいのビルに張られている様子は昔と変わりません。
      

市場中央通り
 寅さんが啖呵売(※)をした場所です。寅さんの後ろの柱に「那覇高等美容」という文字を読むことができます。現在はこの柱に外装が施され「那覇高等美容学校」と書かれていますので昔と変わらないのでしょうが、写真でお分かりのとおり現在は「貸」の文字が張られ空室になっています。ネットで検索しても見当たらないのでもうないのかも知れません。
※ 啖呵売(たんかばい) お客の気を引く巧みな話術で客を楽しませて商品を売る商売。露店販売が多かった。現在の実演販売は啖呵売の延長と云われている。寅さんが市場中央通りで売ったのはサンダル(ゴムゾウリ?)。以下は映画を見て寅さんがしゃべった啖呵を書き取ったものです。
 
“ 沖縄県民の皆様、毎日お仕事本当にご苦労様でございます。私は東京は葛飾柴又からはるばる海を越えジェット機に乗ってやって参リました。ご当地初のお目見えでございます。ご挨拶代わり、お名刺代わり、今日は儲けは一切考えない。本来ならばこれ全部タダでやっちゃう。しかし私には病気の妻がいます。私の恋する恋女房、これがいい女だ。”
      
 映画を見てみますと当時、市場中央通りには屋根がなかったことが分かります。そして右側の水上店舗の上に塔が見えています。これは国際通りの反対側にあった三越デパートのタワーで、タワーの上部には回転レストランがありました。一時間に一周し、那覇市内の景色を見ながら食事が楽しめました。現在はタワー部は取り除かれ、HAPiNAHAという施設になっています。
 そしてさらによく見ると、画面の中に「さはら宝飾」「宮城紙商店」「台茶行」という看板を見つけることができます。
      
      
 これらの商店は現存しています。その後この通りにも屋根が付いたので、看板は縦型から横型になっています。

新天地市場本通り
 寅さんが啖呵売をした場所、その場所の浮島通りを挟んだ反対側の通りです。寅さんの背中(寅さんの左上)に青字で「カネボウ」の『ボ』の字が見えます。当時の文字が残っているのが嬉しいです。新天地市場本通りは市場中央通りよりも早く屋根が設置されていたことが分かります。
      

水上店舗周辺の撮影ロケの場所
 上で紹介した写真を撮影した場所を示します。もしこの周辺に行く機会がありましたら立ち寄って(DVDを観てから)みてください。第一牧志公設市場の南側(図中同市場の下側)にはセンベロの店がたくさんありますので夜も楽しめます。

 昨日は雨が降って寒かったのですが今日は天気。そろそろ「うりずん」の季節でしょうか。アレックスは寒いより暑いほうが好き、長袖より半袖のほうが好きです。早く「かりゆしウェアー」を着て街を歩きたいです。[アレックス]
那覇の天候  /  2017.03.12 15:00
 天気:  晴れ  気温:  22度
 風:  南東 8メートル  露点温度:  14度
 気圧:  1009ヘクトパスカル  湿度:  63パーセント
500円未満で食べられる   シリーズ
   21、高良食堂   那覇市若狭   そば 300円
      
   ・ とにかくメニューが多い食堂です。写真のジューシーはランチタイムのサービス。
   ・ 自販機に表示のないメニューはその「値段が表示された食券」を購入して店員に希望の品名を告げます。
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